Model - 鷲野一行
Tops - crepuscule
Pants - CLASS
Shoes - VANS
バッファローチェックの太めのパンツにボサボサの金髪頭
90年代の裏原っぽさを感じる着こなしがすごく好き。
僕の営むお店のスタッフとして働いてくれている美容学生の男の子。
彼との出会いは美容学生になるために長野から東京へ出てきた時。
よく僕の立っているお店に遊びに来てくれて、『イケてる美容師になりたいっす』っていうのが口癖のどこか田舎っぽさの抜けない人懐っこい美容学生という印象が強い。
それから一年ずっとお店に熱心に通ってくれた彼をお店のスタッフとして誘ったのはちょうど去年の今頃の話。
(日頃からお店を営む上でどんなスタッフを雇うかは買い付けるアイテムと同様に重要視していることで、お店に立つスタッフで一人でだいぶお店の雰囲気も変わるし、お店に並べるアイテムもお店に来るお客さんも変わってくる。だからこそ周りの友人だったり、お客さんだったりが "もしお店のスタッフだったら" というシュミレーションを会う人会う人で頭の中で繰り返すのは僕の日課(最早趣味に近いレベル)だったりする。)
正直言うと彼はそんなにかっこいいわけでも、飛び抜けたセンスを感じられるわけでもない。
でもだからこそ彼から溢れる親しみやすさだったり、愛嬌のあるパーソナリティがすごくお店にフィットする気がして彼がいる新しい空間作りをはじめることにした。
絶対的にかっこいい人とかセンスのある人とかよりも僕はちょっとした抜け感がある人だったりよく笑う人が好きで完璧でないことに親しみを感じる。
(多分僕がスナップの被写体にする人ってそういう人が多い気がする)
だからこそこの日の彼の着こなしもいい感じのダサさが彼らしくて僕は好きだ。
もう少しすると彼は学校を卒業し、お店も辞めて、新たに美容師としての人生を歩み始める。
いつまでも彼らしく、マイペースに『イケてる美容師』 になってほしい。
そしていつかお客さんとして彼に髪を切ってもらったら『この髪ださくね?』と思いっきりイジってやりたい。
0コメント